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過払い金についてのご説明は「過払い金は戻ります」をご参照下さい。
では、実際に手続の流れをご説明させていただきます。
業者から、取引履歴を取り寄せて利息の引き直し計算を行うことまでは任意整理と同じです(→引き直し計算についてはこちら)。
具体例を用いてご説明します。
司法書士の千野へ債務整理を依頼したEさんは、消費者金融業者であるF社、G社から借金をしておりました。取引期間を10年を超えております。
詳細は以下の通りです。
業者名 | 利率 | 借金額(円) | 毎月の返済額(円) |
F社 | 29.2% | 500,000 | 25,000 |
G社 | 29.2% | 700,000 | 35,000 |
合計 | 1,200,000 | 60,000 |
毎月6万円もの返済を続けていたEさんは返済が厳しくなり債務整理の依頼をしました。
契約後、司法書士の千野が業者へ取引履歴の請求をし、利息制限法の上限利率(18%)に引き直し計算を行った結果以下の通りとなりました。
業者名 | 利率 | 借金額(円) | 利息引き直し後残高(円) |
F社 | 29.2% | 500,000 | -300,000 |
G社 | 29.2% | 700,000 | -400,000 |
合計 | 1,200,000 | -700,000 |
F,G社共に残高がマイナスになり、過払い金が発生していることが判明しました。
次の段階として、業者に対して「過払い金を返してください。」と請求をしていきます。
請求に対する回答が以下の通りです。
F社 「過払い金全額に対して、1割だけ減額して27万であれば返還できます。」
G社 「半額の20万円で合意していただけませんか。」
現在、消費者金融などの業者は過払い金が発生していても、全額返還すると回答してくる業者は少なく、一部もしくは半分以上減額して欲しいと要求する業者が大半です。これは、過払い金が全国的に一般化して以降、全国各地で業者に対する過払い金の返還請求が増大した事により、返金するための資金が不足してきている事によります。
話しが少しそれてしまいましたが、ここで、司法書士の千野は、Eさんへ両社の回答を伝え合意して良いか、千野と話し合いを行いました。
その結果、F社については合意することにしましたが、G社については合意は出来ないと結論づけ、再度G社と交渉するも全く進展がないため、「裁判」を起こすことになりました。
司法書士の千野は早速、簡易裁判所へ、過払い金の返還訴訟を提起し、裁判所の手続で過払い金を取り戻そうとしました。
しかし、裁判を起こしたことで、G社の対応も変わり、事務所へ電話がかかってきました。
「過払い金の全額を返還しますので、裁判を終わりにしてください。」
なぜ、裁判を起こしたとたんに、G社の対応が変わったのでしょうか?
まず1点目ですが、裁判を起こす際、過払い金の全額だけでなく過払い金に対して利息を併せて請求をします。
??
過払い金は払い過ぎた利息なのにその利息って何??
と思われますが、過払い金は本来業者が自発的に返還するものです。
しかし、自発的に返還をしてくる業者はいません。
そこで、本来自発的に返還する必要があるのに、返還する必要があることを知っているにもかかわらずあえて返還しない事に対して、返還しなかった期間の利息を併せて請求をしていきます。
この利息については、認められるケース認められないケースとありますが、業者としては過払い金全額だけでなく、過払い金の利息まで裁判所で認められてしまうとさらに損害になります。そこで、過払い金全額の支払いのみで終わらせたいという考えから、裁判を起こした後、対応が変わってくる。ということです。
なお、過払い金に対する利息については、裁判を起こす前でも請求は可能ですが、認めない業者が大半です。
2点目として、裁判を起こし、最終的には裁判所の「判決」を求めていくことになりますが、こちらに有利な判決が出た場合、判決を元に、業者の財産に対して強制執行が出来ます(銀行預金の差押えが多いですが。」業者はこれをされるのも嫌がります。
これらの点が、裁判を起こした際、業者の対応が変わってくる原因の多くではないかと思います。
本題に戻り、G社から過払い金全額を返還するという回答をEさんへ伝えたところ、Eさんは「それであれば合意します!」と決断したため、司法書士の千野は裁判の手続き上で和解を行い手続を終了しました。
結果、Eさんは多くの過払い金を取り戻すことが出来ました。過払い金が発生している場合、返金の可能性はもちろんですが、過払いであれば毎月の返済も無くなりますので、毎月の返済にお困りの方も返済額が少なくなる可能性がございます。
これは、一例であり、過去の取引の内容によって、過払い金の請求が出来なかったり、希望する金額が返金されないケースもございます。
「私は10年以上高い利息で払い続けているから過払い金が発生しているなら取り戻したい!」などのお悩みがございましたら、まず当事務所までご相談下さい。
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